地球温暖化とCO2削減

現在の地球環境は?

危機的状況にある地球

現在の地球環境は、地球温暖化による「世界的な異常気象」「生態系死滅の危機」「新種のウィルスの発生」などさまざまな問題が発生しています。全ての生物が危機的状況にある、といっても過言ではありません。
地球温暖化により、北極の氷が解けると、全世界の海水面が上昇し、多くの地域の沿岸はいずれ水没し、膨大な人々が難民化することが予想されます。
また、砂漠化、干ばつ地域の拡大、台風の多発、集中豪雨、熱波寒波などの異常気象、水不足からの土壌・環境の変化による作物の減少、サンゴの白化に代表される生態系の変化が起こり、これらが連鎖して、50年後、世界地図は大きく変わり、生態系の40%は死滅するとさえ言われています。
20世紀は、人類が大きく発展を遂げた時代ですが、言い換えると、地球環境を犠牲にしてきた時代とも言えます。
これからの21世紀は、傷ついた地球を再生し、共生していく時代です。かけがえのない地球を守るために、環境保全に取り組み、健全な状態で次世代に引き継ぐこと、それは人類の基本的な義務です。

地球温暖化のメカニズム

人類の排出する二酸化炭素がキーワード

地球の周りには、大気があり、この大気のお陰で、太陽からの熱を適度に地表表面にとどめ、適度な温度を保つことができています。熱をとどめる大気の成分は、地球を温室のように暖めることから、「温室効果ガス」と呼ばれ、二酸化炭素(CO2)・メタン(CH4)などがそれにあたります。
近年、その温室効果ガスが大量に大気中に放出され、今まで一定を保ってきた大気中の温室効果ガスの濃度が高まり、右図のようなメカニズムで地球温暖化がすすんでいます。原因となるのは、石油を燃やして発電する、火力発電所や自動車から排出される二酸化炭素に由来します。ただ、二酸化炭素はそれ以外にも多くの人間活動の結果生まれてきます。その二酸化炭素の排出をいかに抑えていくかが、これからの環境問題の改善に導く大きなカギとなるでしょう。

 

データで見る地球環境の状況

各国の二酸化炭素排出量の割合

この100年で地球の平均気温は約0.6℃上昇したといわれています。この気温上昇は、地球が過去に経験したことのないもので、このまま推移すると、21世紀末までに地球の平均気温は1990年と比較して、1.4~5.8℃上昇すると予測されています。この予測値の大きな差異は、今後どのような社会が形成されるかによるものですが、いずれにせよ私たちの生活にさまざまな影響を及ぼすことは間違いありません。
これら地球温暖化の原因が、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスであることはすでに述べました。世界で二酸化炭素排出量の最も多い国はアメリカで、中国・ロシア・日本がそれに続いています。ところが、一人当たりの二酸化炭素排出量で比べると、アメリカは19.8トン、中国は3.9トン、ロシアは10.8トン、日本は9.8トンと順位は異なります。日本は総排出量、一人当たりの排出量とも世界第4位で、地球温暖化対策のためには、私たち一人ひとりがCO2削減に積極的に取り組んでいかなくてはなりません。

 ← 出典)EDMC/エネルギー・経済統計要覧2007年版より

わが国の地球温暖化とその対策

日本の現状

日本は京都議定書において、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量を2008年~2013年の間に1990年に比べ6%削減すると約束しています。その後、地球温暖化防止を目的とする世界最初の法律「地球温暖化対策推進法」の制定などにより日本国内における基本的な枠組みを構築。また、産業部門において2012年までに温室効果ガスの10%削減(1990年比)を義務づけた「省エネルギー法」など各種の国内対策を推進しています。

京都議定書

■京都議定書とは?

京都議定書とは、1997年12月に京都で開催された「気候変動枠組条約第3回締結国会議(COP3)」で採択された、二酸化炭素(CO2)など6種類の温室効果ガスについての排出削減義務などを定めたものです。

■京都議定書の概要

先進国の温室効果ガス排出量について、法的拘束力のある数値約束を各国毎に設定
対象ガス 二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、代替フロン等3ガス(HFC、PFC、SF6)の合計6種類
吸収源 森林等の吸収源による二酸化炭素吸収量を算入
基準年 1990年(HFC、PFC、SF6は1995年としてもよい)
目標期間 2008年~2012年の5年間
数値目標 各国の目標→日本△6 %、米国△7 %、EU△8 %等、先進国全体で少なくとも5%削減を目指す

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